目次
概要
TAUDIT(トーディット)は、LINE WORKS APIを利用してトークの監査ログ(CSV形式)をローカルPCにダウンロードするツールです。トークログはドメイン単位で取得できます。複数ドメインの取得や、1ドメイン内でのフィルター機能はありません。
本ツールは2部構成になっています。
- 設定画面。LINE WORKS APIにアクセスするために必要な情報を設定します。
- トークログを出力するバッチ。トークログは本ツール起動時の前日分を取得します。バッチはタスクスケジューラで日次で実行するように設定しておくと、データの取得漏れがなくなります。日付の指定や期間の変更は今のところ機能にありません。出力の対象は「トーク - 送信/受信」です。
トークログの取得例
トークログはカンマ区切りのCSV形式(ヘッダーあり)で取得できます。
取得例は以下です。
日時 | 送信者 | 受信者 | トークルームID | トーク |
2023-01-06 16:28:45 | 太郎(taro@xxx.xx) | 次郎(jiro@xxx.xx) | 21228435 | こんにちは。 |
2023-01-06 16:26:02 | 太郎(taro@xxx.xx) | 次郎(jiro@xxx.xx) | 21228435 |
中略/PC/482417711.png
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2023-01-06 16:25:18 | 太郎(taro@xxx.xx) | 次郎(jiro@xxx.xx) | 21228435 |
(写真) image_20230106_16.25.16.png
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トークのスタンプはURL形式なので、ブラウザで確認できます。
写真などの添付ファイルはトークログではファイル名しか取得できません。このファイル名から実体を取得する機能はありませんが、LINE WORKSの「アーカイブ機能」を使うと取得できます。詳しくは以下の公式ページからご確認ください。アーカイブ機能はアドバンストプランでオプション商品を追加する必要があります(2024/1/24 時点)
https://guide.worksmobile.com/jp/admin/admin-guide/archive/policy/
利用条件
本ツールの利用条件はこちらです。
- LINE WORKSの最高管理者、または副管理者の権限が利用できること。これはDeveloper Consoleを使用するために必要な権限です。詳しくはこちらでご確認ください。
- 実行形式のファイル(EXE)が動作するWindowsPCであること。
- Windows11以降であること。
- 8GB以上のメモリであること。
- 20MB以上の空き容量があること。
- インターネットに接続していること。(443ポートが利用できること)
ダウンロード
ダウンロードしたEXEファイルはインストーラーです。ダブルクリックして以下の手順に従ってインストールしてください。
使用許諾契約書の同意
「同意する」にチェックして「次へ」をクリックしてください。
情報
「次へ」をクリックしてください。
インストール先の指定
インストール先を指定して「次へ」をクリックしてください。
※ インストールモードで「すべてのユーザー用にインストール」を選択した場合、初期値は「C:\Program Files (x86)\TAUDIT for LINE WORKS」です。「現在のユーザー用にインストール」を選択した場合、初期値は「C:\Users\{ユーザ名}\AppData\Local\Programs\TAUDIT for LINE WORKS」です。
追加タスクの選択
デスクトップにショートカットを作成する場合は、「デスクトップ上にアイコンを作成する」をチェックして「次へ」をクリックしてください。
インストール準備完了
「インストール」をクリックしてください。
情報
「次へ」をクリックしてください。
TAUDIT for LINE WORKS セット アップウィザードの完了
「完了」をクリックしてください。TAUDIT for LINE WORKSが起動します。後ほど使用しますので閉じずに次の手順に進んでください。
ツールが作成するフォルダ/ファイルの説明
フォルダ構造
任意のフォルダ(本ツールを配置したフォルダ)
| - TAUDIT.exe(実行ファイル)
| - TAUDIT for LINE WORKS.log(ログ出力フォルダを設定する前のアプリログ)
| - unins000.exe(アンインストーラー)
| - unins000.dat(アンインストーラー関連ファイル)
| - unins000.msg(アンインストーラー関連ファイル)
| - LineWorksAuditTool
| - settings(本ツールが使用する各種設定用のフォルダ)
LINE WORKSの設定
LINE WORKSアプリ作成
ここではAPIを利用する為のLINE WORKSの設定について記載します。
※ 現時点(2024年1月24日)の情報であることをご容赦ください。
- Developer Consoleにアクセス
LINE WORKSのアカウントを用意してDeveloper Consoleにアクセスします。
アクセス可能な権限は、既定の「最高管理者」「副管理者」のいずれかである必要があります。ブラウザで以下URLからログインしてください。
https://developers.worksmobile.com/jp/console/openapi/v2/app/list/view
- アプリの新規追加
Developer Consoleにログインしたら「アプリの新規追加」をクリックしてください。
任意のアプリ名を入力して「同意して利用する」をクリックしてください。
アプリ情報を入力する画面が表示されます。
OAuth Scopesの「管理」をクリックすると以下のダイアログが表示されるので、使用するScope「audit.read」にチェックをして「保存」ボタンをクリックします。
元の画面に戻ってくるので「保存」をクリックしてください。
以下の画面に遷移するので、Service Accountの「発行」をクリックしてください。
ダイアログが表示されるので「OK」をクリックしてください。
再びダイアログが表示されるので「OK」をクリックしてください。
なおサービスアカウントを発行するとトークやメールにサービス通知が行われます。
発行するとサービスアカウントが画面上に表示されます。
続いてPrivate Keyの「発行 / 再発行」をクリックしてください。
ダイアログが表示されるので「OK」をクリックしてください。
「名前を付けて保存」ダイアログが表示されるのでPrivate Keyを保存してください。
Private KeyはTAUDITから参照するので、移動または削除しないでください。
移動した場合は、TAUDIT画面からPrivate Keyを再設定する必要があります。(TAUDIT画面については後続の説明を参照してください)
Domain IDの確認
Domain IDはアプリではなくDeveloper Console画面の左側に表示されています。TAUDIT設定画面で使用するので控えておいてください。
TAUDITの起動~各種設定
インストールしたTAUDIT.exeをダブルクリックして起動してください。
以下の画面が表示されます。
LINE WORKSのDeveloper Consoleで作成したアプリの各種情報を入力し各「Apply」ボタンをクリックして設定してください。
全項目の設定をしたら右上の×ボタンをクリックして画面を閉じてください。
各項目の説明は以下表をご覧ください。
項目名 |
内容 |
Domain ID | Developer Console画面の左側に表示されるDomain IDを入力してください |
Client ID | アプリ画面に表示されるClient IDを入力してください |
Client Secret | アプリ画面に表示されるClient Secretを入力してください |
Service Account | アプリ画面で作成したService Accountを入力してください |
プライベートキー | ダウンロードしたプライベートキーを選択してください |
トークログ出力フォルダ | トークログを出力するフォルダを選択してください |
TAUDITログ出力フォルダ | TAUDIT(本ツール)のログを出力するフォルダを選択してください |
TAUDIT画面からの設定は以上で完了です。
タスクスケジューラ設定
次に日次でトークログを取得するための設定を行います。
Windows画面左下の検索ボックスに「タスクスケジューラ」と入力すると、タスクスケジューラアプリが検索できるのでクリックして起動します。
画面右にある「基本タスクの作成」をクリックします。
基本タスクの作成ウィザードが表示されます。
任意の名前を入力して「次へ」をクリックします。
タスクのトリガーは「毎日」を選択して「次へ」をクリックします。
開始時間を設定して「次へ」をクリックします。
時間の指定は特にありません。
「プログラムの開始」を選択して「次へ」をクリックします。
プログラム/スクリプトの「参照」をクリックして、本ツールを選択します。
引数の追加(オプション)に「getlog」を入力して「次へ」をクリックします。
「[完了]をクリックしたときに、このタスクの[プロパティ]ダイアログを開く」をチェックして「完了」をクリックします。
タスクのプロパティが表示されます。
ご利用の端末でログオフすることがある場合は、「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」と「最上位の特権で実行する」にチェックしてください。
次に「条件」タブをクリックしてください。
タスクの実行条件が表示されます。
ご利用の端末がスリープすることがある場合は「タスクを実行するためにスリープを解除する」にチェックして「OK」をクリックしてください。
次に「設定」タブをクリックしてください。
スケジュールされた時刻にPCが再起動している場合などはタスクが実行できないので、「スケジュールされた時刻にタスクを開始できなかった場合、すぐにタスクを実行する」にチェックして「OK」をクリックしてください。
以上でタスクスケジューラの設定は完了です。
トークログの確認
タスクスケジューラによって本ツールが実行されると、TAUDITの画面から設定した「トークログ出力フォルダ」にトークログが出力されます。トークログの出力結果を確認してください。
ツールのログの確認
設定が完了したにも関わらずトークログが出力されない場合は、エラーが発生している可能性があります。 TAUDITの画面から設定した「TAUDITログ出力フォルダ」にある「TAUDIT for LINE WORKS.log」をご確認ください。ログローテーション機能はなく、1つのログファイルに追記されていきます。
こんな時は
Q.ログが出力できなかった日がある。
A.日付指定する機能は現在実装しておりません。
お手数ですがLINE WORKSの管理コンソールからトークログを取得してください。
詳しい手順については、LINE WORKSの公式ホームページをご参照ください。
Q.TAUDITのログ(アプリのログ)が出力されていない。
A.TAUDIT画面の初回起動時は、TAUDIT.exeが格納されているフォルダにある
TAUDIT for LINE WORKS.logにログが出力されています。
また、TAUDIT画面からTAUDITログ出力フォルダを変更した場合のログは、
TAUDIT画面起動時に設定していたフォルダにログが出力されています。
お問い合わせ
本ツールに関するお問い合わせはメールでお願いします。
受付時間:平日(10:00~18:00)
※お問い合わせの内容によっては、回答までにお時間を頂戴することがございます。
予めご了承ください。
※アプリケーションの不具合があった場合でも、不具合対応は致しかねます。
予めご了承ください。